多機能化,エレクトロニクス化が進む自動車では、自動車機能安全規格「ISO26262」、基本安全規格「IEC61508」を代表とする機能安全への取り組みが必要とされ、車載機器の高信頼性の要求により厳しい環境ストレスを負荷できる大型の冷熱衝撃装置が必須となっています。
液槽冷熱衝撃装置TSBシリーズに、大容量の3タイプがラインナップに加わりました。 液槽式は気槽式に比較して、試料により高いストレスを与えることができ、試験時間の短縮が期待できます。 また試料カゴの拡大に伴い、耐荷重もアップしていますので試料の大型化(例えばPCUモジュール、ECUモジュール、車載インバータ、比較的大型のファンモータ)にも対応が可能となりました。これにより、車載インバータなどは製品の状態や実装の状態で評価が行え、通電試験も可能となりました。結果として、BGA実装の熱ストレスの再現など故障モードを分析する上で、実情に近い環境をご提供します。
テストエリア容量で約10L、約15L、約30Lの3タイプをラインナップしました。
ブライン液の消費量を低減させるために、ベーパー漏れを防ぐテストエリアの気密性を高め、蒸発も防止しています。また、水分離フィルタにより水との分離を行い、ブライン液をリサイクルするなど数々の機構を採用しました。 ガルデン®についてはほぼ漏洩することはありません。シリコンオイルやフロリナートへの対応は弊社営業までお問い合わせください。
試料の高温槽⇔低温槽の移動には、試料への振動を抑えるエアーシリンダー方式や入槽時の新方式により試料への余分なストレスを抑えています。
液槽冷熱衝撃装置と同じ対話式タッチパネル計装を採用し、操作の共通化を図っています。
周辺機器として、密閉回路構造のため配管に汚れがたまりにくい冷却水供給装置「空冷インバータチラーシステム」などをご用意しています。また定期点検や寿命部品の事前交換や修理などをサポートする保守契約サービスもご用意しております。
TSB-10
TSB-15
TSB-30
型式 | TSB-10 | TSB-15 | TSB-30 |
方式 | 試料カゴ移動による2槽方式 | ||
高温槽温度範囲 | +60~+150℃ | ||
低温槽温度範囲 | -65~0℃ | ||
試料移動時間(高温槽⇔低温槽) | 15秒以内 | 20秒以内 | 25秒以内 |
試料カゴ寸法(mm) | W175×H175×D300 | W215×H195×D350 | W300×H220×D450 |
試料カゴ耐荷重(等分布) | 5kg | 10kg | 10kg |
外法(mm) | W1410×H2100×D1520 | W1610×H2310×D1520 | W2871×H2185×D1846 |
重量 | 約1100kg | 約1150kg | 約2500kg |
電源電圧 | AC200V 3W 3φ 50/60Hz | ||
最大電流値 | 47A | 132A | |
冷却水量(水温25℃) | 空冷 | 5820L/hr | |
冷却水量(水温30℃) | 空冷 | 11700L/hr | |
配管接続口径 | 空冷 | 50A |